ぎっくり腰の対処法

くしゃみをした瞬間、おじぎをした瞬間、物を持ち上げた瞬間、子どもを抱き上げた瞬間、ちょっと高い所にあるものを取ろうと手を伸ばした瞬間などに”ピキィ”と腰に激痛がはしり、動けなくなってしまいます。これが「ぎっくり腰」‼

これからお話しすることは、一般的なぎっくり腰(急性腰痛)になった時の対処法です。同じような症状でも椎間板ヘルニアなどの病気である場合がありますのでご注意ください。

なぜ起きるのか?

それは、日常生活では身体をバランスよく使っていません。利き手、利き足がありますし、何かの作業にはどちらかに負荷が強かったりもします。その負荷が強くかかった箇所が徐々に疲労が蓄積され、それがマックス状態になっている時に、そこに軽い負荷がかかっただけで身体を支える筋肉均衡が崩れ、筋肉や靭帯が損傷炎症してしまいます。

どうしたらいいのか?

例えば、指を打撲したらどうしますか?

打撲したところは腫れあがり熱をもっていますし、動かすと当然激痛です。ですので、患部を冷やし、動かなないように固定したりします。

これと同じことをすれば良いのです。

◎患部を冷やす

とにかく痛みが緩和するまで冷やしてください。一番効果の高いのは氷水ですがこれには冷やし方があるので、アイスノンでも湿布でも何でもいいので冷やします。

この時やってはいけないことは、お風呂に入って身体を温めてしまうことです。身体の汚れを落としたければ短時間のシャワーにしましょう。

◎安静にする

身体は傷ついていますので、痛みが軽減される体位で休んでください。たとえば、仰向けで寝る場合は両膝を立ててその膝下に毛布などを丸めてあてがうと痛みが軽減します。3、4日すると痛みが緩和してきますので、それまでは身体を労わってあげてください。

◎患部をマッサージしない

筋肉の過緊張からこの状態になったのでマッサージやストレッチする方もたまにおりますが、これは逆効果になりますので、痛みが大幅に軽減するまでは何もしないことをおすすめします。ただし、腰から離れたところの張っている筋肉を弛緩させることはかまいません。

痛みが治まり、身体が動けるようになると、治ったと思う方がほとんどですが、この状態を放置しているとまた近いうちに同じ症状に侵されてしまいますので、身体の歪みを改善し、再発しにくい姿勢を保ち、必要な筋力をつけていきましょう。

掲載日:2022年06月30日